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『RougeなS』

   Act/2   ~ ⅩⅧR(じゅうはちリバース) ~

『ぃい客だったなぁ…』
閑古鳥の啼くココで店長さんが呟いた。
はぃはぃ。…まぁ、確かにおかげさまで説教喰らわなかっただけでも良い客…そう、客としては良かった。

けど…。あの微妙な…香り。彼女が席を立つ際に感じられた、懐かしささえ憶えるものの…香水なのか?だとしたら…キツ過ぎな気もするが、まぁ個人の好みまでどうでもいいや。
そんなことより…僕の予感は的中していた…

ニュース速報の射殺された人…僕の回収に行った部屋だった。
危なかったな…一歩間違っていたら僕が射殺されていたかもしれない…。店長は気付いていないようだ…そりゃそうか…あの女性客のおかげで速報なんて耳に入るような状態じゃないだろうし、出前の電話は僕が受けたし。精々、近くで物騒な事が…くらいだろうなぁ。くわばらくわばら。

天国のばっちゃん、僕には勿体無いほどの力を授けてくれてありがとう…。…否、じっちゃんかもしれないけれど感謝の心は忘れてはいけないものだ!たとえそれが…勘違いであったとしても。

・・・・・・・!っていうか!なにこのお金?????
『て、てんちょ…この金、日本円じゃないし…』
『…んぁあ、男は細けぇこと気にスンナ。それお前にやるから、代金いれといてくれ』
・・・・・・マジデスカ???
『…ぁの…それって…つまり』
『男は・・・・・』
『ぁい・・・・ありがとうございます』

くっそぉ!この女ヤバイと感じたのはこの事だったのか??!!
…とほほ。僕は海外なんて行かないよ…行けないの方が正しい。そりゃ、いつかは世界チェーンのラーメン屋を!!!なんて志がなくもないけれど…先のまた先の話だ。
とは言え。
僕は仕方なく、そう!仕方なくテーブルの上の金を無造作に掴んだものの、見た事のないそれをまじまじと手にとってみた。
?ん?…なにか書いてある…薄くて読めない…

”R”
漸く読めた1つのアルファベット…これだけ大文字だから…僕が小文字読めないわけじゃない。けっして!!!!!

あの女が書いたのかな?
そんなことを考えながらポケットへ押し込む。
はぁ…僕の350円(税込み)…っていうか、これいくらおいてったんだろ?多すぎやしないんだろうか…。まぁ数字は共通だし、日本語だったしなにかあればまた来るかもだし、美味しいって言ってたし…否、こんな解りにくい店に二度目はあるのか疑問だけど…。

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