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『RougeなS』

   Act/3  ~ⅩⅨ(じゅうきゅう)~

『…何故やらなかった?』
『…くすっ・・・やらなかった?何故失敗したと思わないのかしら』
『お前には容易い仕事だ…』
『…そうね…気紛れなの・・・・・私。憶えておいてね?』
『…持っていたのか…奴も』
『…ぁ!お金はいらないわ、気紛れでも…私の意志だから』

ピンポー…
『来客か…』
『…ぇえ、そうみたいね』
『…次は気紛れが起きないことを願う…』
・・・・・ツーツーツー
『…ぇえ。おいしいラーメン屋さんをみつけたの…』

『毎度!マンサク軒です=』
『はぁい!今、いきます』
…僕は違和感を感じた。何故だろう…
『…ありがとう、おいくら?』
『ぁああああああああああ!貴女は昨日の、』
『うふふ、憶えてくれたんだ~嬉しいなぁ』
…忘れるわけないっつぅの!!!!!!!僕の金…
『ふふ、その顔は…昨日のお金の事かしら??』
…え?え…返してもらえる…ってのは変か…交換してもらえるのだろうか??淡い期待が僕の脳裏を過ぎったりするが…期待は常に裏切られるわけで。
『当たり…みたいね!あれは…ある国のコインで1枚…日本円で1万円ほどなの。古買屋さん行くと解りやすいかな』
え?え???今、なんて?僕には1万って聴こえたけど…それが3枚ってあんた!
『足りなかったかしら?』
『そ、そそそっそん、な、た、足りすぎです、お返ししま』
僕は昨日無造作に突っ込んだままのコインを取り出そうとしたが、彼女はそれを止め言葉を続けた…
『…お皿、粉々にしちゃったの私だから…』申し訳なさそうに紡がれた意味…
『え?…それってどういう…』
『ぁ、ラーメンのびちゃうわ。はぃ、丁度だと思うけど足りるかしら?』
『…ぁ、ぇえ、はぃ、足ります…』
頭の整理がつかないまま言葉をつなげる…
『おいしくいただかせていただきます!器は出しておけばいいのよね?店長さんによろしく』
『ぁ、ぁあ、はぃ、まいど、ども』
訳のわからないまま扉は閉められた…
器を割ったのは彼女だということとか、3万?おいてったこととか…昨日の射殺ニュースとか…なにがなんだか…
それでも、彼女は大切な…でもヤバイ人なわけで。
けど…笑顔が…何故か刹那かった…

僕は。
もう1度呼び出しボタンを押した…

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